DELONG社のシャンパーニュ作り


DELONG 社
フランス、シャンパーニュ地方エペルネの南西アルマンに1966年、ジェラール・ドゥロンによって設立。2000年に娘であるマルレーヌが家業を継ぎ、現在はパートナーのダミアンとともに平均樹齢40年のブドウ3種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)を敷地内で栽培。マルレーヌは収穫からシャンパン製造まで全てを行うまだ数少ない独立系女性醸造家の一人。
 

<DELONG 社のこだわり>

両親から受け継いだ土地を荒廃させることなく、その価値を明らかにして 手入れをしながら子供達に伝えていくこと。
ESPRIT NATUREという概念を大切にすること。

ESPRIT NATUREとは
  • 持続可能なブドウ栽培をすることで、環境、生態系、動植物を尊重すること。
  • 人間の介入しない自然のままのブドウを使うことによって、消費者を尊重しつつそれらの育つ土壌が反映された、表現力や個性豊かなシャンパンを造ること。

<DELONG 社の約束>
  • 持続可能なブドウ栽培を実践し、環境と動植物の生態系を尊重します。
  • 殺虫剤は、有機栽培で認められた製品をより低用量で使用し、地域を守ります。
  • ブドウ栽培は、人の手で耕す方法を取り、下草を繁茂させ排水性を高めたり、イラクサ肥料の使用、雨水やワイン製造廃液を利用して畑を守ります。
  • ブドウは完熟してから収穫します。
  • ワイン本来の表現力と豊かな個性のために介入は最小限にします。
  • 発酵には発酵促進剤を加えず、ブドウの自然酵母を使います。樽で少なくとも6ヶ月、ボトルで最低3年間熟成させます。風味が花開き、それぞれが個性を持つ時間を与えています。
  • ドサージュ(澱除去後のリキュールによる容量と甘味の調整)は、リキュールの甘味が、ワイン本来の自然の味を 覆い隠さないように最小限に抑えています。
  • すべての配送をLPG車で行います。
 

HAUTE VALEUR ENVIRONNEMENTALE
(環境価値重視認定)
2011年からの新しい認証です。
健康なブドウづくりを行うと同時に生物多様性を重視しながら、環境とも共生していくという理念のブドウ栽培者に与えられます。 フランス農業省が認定した機関によって認められ、レベルは3段階あります。 ドゥロン社は最も厳しいレベル3を獲得しました。
VITICULTURE DURABLE EN CHAMPAGNE
(持続可能なブドウ栽培認証)
シャンパーニュ生産者の環境性能の公式認識です。この認証は、ブドウ栽培事業による環境(空気、気候、水、土壌、生物多様性、景観)に対する負荷を最小限に抑えることを目的としています。シャンパーニュ地方の持続可能なブドウ栽培指標では、120を超える項目が評価の対象となっています。制定以来、実に13%のブドウ栽培農家がこの認証を取得しました。
VIGNERON INDEPENDANT
(独立系ブドウ栽培者)
フランス全土の独立したブドウ栽培とワイン醸造家を保護する協会VIFにより認定されます。信念をつらぬきワインをつくろうというワイナリーの団体です。憲章にはテロワールに敬意を払う、自分の畑で働き醸造と熟成を自社で行う、瓶詰めも自社で行うなどが記されています。